mmconv - マルチメディアコンバータ ================================= Release 01 Sep 24, 1996 Copyright (c) 1996 homy/newfs(8) これはなに? =========== mmconv は OS/2 のマルチメディア機能を利用して、マルチメディアファイル を変換するソフトです。OS/2 マルチメディアに標準で附属している「マルチ メディア・データ変換プログラム(ffc.exe)」の GUI を使用しない版といえま す。 無保証 ====== 本パッケージは無保証です。本パッケージが原因で利用者が被ることとなった いかなる被害についても、作者、配布者、その他利用者以外の人物、団体に責 任をとる義務はないものとします。 なお、本パッケージを改変したものの保証規定は、改変者が適宜設定するもの とします。 使用条件 ======== 本パッケージはフリーソフトウェアです。あなたは本パッケージのすべてまた は一部を自由に使用、複製、配布、販売することができます。 前提条件 ======== o OS/2 マルチメディア機能がインストール済みであること。 インストール方法 ================ 本パッケージは emx09c 以降のバージョンの実行環境を必要とします。 あらかじめ emx09c 以降のランタイムパッケージをインストールしておいてく ださい。 本アーカイブに含まれる mmconv.exe ファイルを PATH の通った適当な場所に コピーしてください。 使いかた(その1) =============== mmconv -l その1の形式では、mmconv はシステムにインストールされているマルチメディ ア機能がサポートするマルチメディア形式の一覧を出力します。形式は次のと おりです。 [FOURCC値] [デフォルト拡張子] [メディア型] [フォーマット名] それぞれ値はタブで区切って出力されます。次に例をあげます。 JPEG .JPG IMAGE JPEG Image PIC2 .P2 IMAGE PIC2 Image PNG .PNG IMAGE PNG PBM .pbm IMAGE Portable Bitmap (text) 各値の意味は以下のとおりです。 FOURCC値 -------- OS/2 マルチメディア機能が各種フォーマットを識別するための最長4文字から なる識別子。mmconv への引数でも用いられます。 デフォルト拡張子 ---------------- 各フォーマット毎に定義された標準的な拡張子。OS/2 のマルチメディア機能 や mmconv はファイルの拡張子を元にフォーマットを判断することはまずあり ま*せん*。単なる標準的な値です。mmconv では出力ファイルのデフォルトの 拡張子として用いられます。 メディア型 ---------- 各フォーマットが定義されているメディアの型です(って何のことだかわかり ませんね)。mmconv では以下の型をサポートします。 IMAGE(画像) : BMP, JPEG 等 AUDIO(音) : WAV, AU, AIFF 等 MOVIE(動画+音): AVI, MOV 等 MIDI(MIDI) : MID 等 サポートしていないメディアの場合、一覧には UNKNOWN(数値) という形式で 出力されます。ここでの数値は OS/2 マルチメディアで管理されているメディ ア識別子の値です。 フォーマット名 -------------- フォーマットの名前(簡単な説明)です。そのまんまですね。 使いかた(その2) =============== mmconv [-vf] [-o dir|-] [-t type[:ext]] [-b size] inputs... その2の形式では、マルチメディアファイルの変換を行います。変換したいファ イルの名前をいくつでも指定できます。指定されたファイルはメディア型毎に 設定された出力フォーマットに変換されます。mmconv のデフォルトの出力フォー マットは次の通りです。 IMAGE(画像) : BMP (OS/2 2.0 形式) AUDIO(音) : WAV MOVIE(動画+音): AVI MIDI(MIDI) : MID 変換したファイルは元のファイルと同一のディレクトリに、元のファイル名の 拡張子のみを変更した名前で作成されます。また指定されたファイルのフォー マットが出力フォーマットと同一であり、かつ、オプションにより出力ディレ クトリが指定されていない場合は変換を行いません(デフォルトでは報告もし ません)。 例1 --- mmconv foo.jpg bar.aif afo.bmp これにより、OS/2 2.0 ビットマップ形式の foo.bmp と WAV 形式の foo.wav が作成されます(OS/2 マルチメディアで JPEG と AIFF がサポートされている ならば)。 オプション ---------- -f 通常は出力ファイル名と同名のファイルがすでに存在してい る場合、mmconv は上書きしてよいかをユーザに問い合わせ ますが、-f オプションを指定するとこの問い合わせを行わ ずに上書きします。 -v 通常 mmconv はエラー以外のメッセージを出力しませんが、 -v オプションを指定すると少しだけおしゃべりになります。 処理中ファイル名や変換を行う必要のなかったファイル名等 を報告します。 -o dir|- 出力ファイルを作成するディレクトリを指定します。指定が なかった場合は入力ファイルと同一のディレクトリに出力ファ イルが作成されますが、本オプションにより出力ディレクト リが指定された場合、すべての出力ファイルが指定されたディ レクトリに作成されます。ディレクトリ名のかわりに - を 指定すると、変換した結果をすべて標準出力に出力します (入力ファイル名として - を指定した場合は常に標準出力に 出力されます)。 -t type[:ext] 出力フォーマットをFOURCC値で指定します。出力したいフォー マットに対応するFOURCC値を知るためには -l オプションを 利用してください。: に続けて拡張子を指定すると、出力ファ イル名の拡張子を標準のものから変更することができます。 出力フォーマットはメディア型毎に記憶されるので、異なる 型に対する出力フォーマットを何度でも指定して構いません。 -b size 変換に利用するバッファサイズを指定します。デフォルトで は 8192 バイトです。 例2 --- mmconv -v -t JPEG:jpeg -t AIFF:aiff *.bmp *.wav カレントディレクトリにある *.bmp を JPEG ファイルに *.wav を AIFF ファ イルに変換します。 例3 --- mmconv -t PPMR -o- test.bmp | pnmgamma 1.6 | mmconv -t PNG - >& output.png test.bmp を一旦 PPM 形式に変換し標準出力に出力、netpbm パッケージに含 まれる pnmgamma によりガンマ値を調整した後に PNG フォーマットで output.png というファイルに出力する。 作者 ==== ご意見、ご要望、はげまし、うはうはな画像ファイルは以下までお願いします。 また、読めない画像があった等のご報告もお気軽にどうぞ。 homy/newfs(8)