Kanon〜栞の謎


栞シナリオをプレイしていて疑問を持ったことはありませんか?
雪の中に何時間も立ちつくしたあげくアイスクリームをガンガン食べても病状が悪化しない病気とはなんだ?!
しかも「○月×日に死ぬ」とおそろしく精密に死亡予定日を推測できる治療不可能な病気とは何だ?
さらに死亡予定日ぎりぎりまでピンピンしている難病とはいったい何なんだっ?!
そんな都合のいい病気があってたまるか!!
僕もそう思いました。栞シナリオが単独で存在していたのならこの疑問は解けなかったでしょう。でもKanonというゲーム全体を見渡せばそこには栞の病気の正体への明確なベクトルが示されていたのです。これに気がつくまで3ヶ月もかかってしまった僕は、まだまだ読解力が低いです。ヒントは、他のヒロインは全て相沢祐一との想い出を持っているのに栞だけは7年前に祐一と会っていない、というところにあります。そう、ここがおかしいのです。つまり
栞も他のヒロイン同様に、7年前に相沢祐一に会っていたのだ!!
そのうえで、祐一も栞もそのことを忘れているのです。では当時の様子を再現してみましょう。7年前、おちゃらけ野郎の相沢祐一は体育の授業を休んで女子の笛をなめたり、日直で早出のときに女子のブルマをはいてみたりと、そりゃあもう変態的な行為を繰り返していました。ある日、相沢祐一は下級生の女の子に七年殺し(いわゆる「カンチョー!」ってやつですね)をぶちかましたのです。その下級生が栞だったのです。
過去に出会っていた事をお互いに覚えていないのも当然です。祐一にとっては当時、誰彼かまわず無数にカマしていた七年殺しですから名前なんて覚えているわけはないです。栞にとっても相沢は上級生であり名前も当然知らなかったことでしょう。あるいは当時名前を知っていたとしても、そんな恥ずかしい体験ですから、記憶の奥底に閉じ込めちゃったのでしょう。
それから時が流れ...ついにその7年目がやってきたのです。七年殺しは現代医学では治療不可能なうえに、死の前日までは普通の生活が送れます。栞の死亡予定日を宣告した医師は、マタンキ団出身に違いないです。栞が病名を言いたがらないわけも判りますよね。年頃の女の子が「七年殺しで死にそうなんです」なんて言えるかっ!
いやあ、これが栞の病気だったんですね?え?死ななかったって?そりゃそうです。七年殺しなんかで人が死んでたまるものですか!
だから栞シナリオにはもう1つのエンド、栞が死んでしまう結末が用意されているのです。これが奇跡です。奇跡の力で、七年殺しが効力を発揮したのです。
これで全て解決です!!
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