薔薇の名前(ウンベルト・エーコ)
はら君に借りた本、GWかけて読みきりました。
この本のミステリ(謎解き)としての要素は、どこかでこの本の内容(笑いについて)言及しているものを読んだことがあったので、なんとなく分かってしまった。でも別に謎解きが主眼ではなく、歴史的背景や丁寧な人物描写などを堪能できた。
しかし面白かったのは、やはり文書館の中の部屋の図を見ながらいろいろ考える部分かな。最初に頭文字を繋げた単語で見つけたのは、「EGYPT」の部分。その他のは、みつからなかったけど(どうせ英語じゃないと思ったし)
コメント
クライマックスに至る過程に無理がないのが好印象です。
ダヴィンチコードが出たときはこれと比較されるのをネットで見ましたが、重厚さという点ではこちらかな?
話の展開にあまり無理がなく、時代背景をうまく利用した物語の本筋とか、読んでて結構感心しました。
ダヴィンチコードは調べれば調べるほど、設定に嘘(というか架空)があるのが萎えました。
が、作者の元専門が宗教らしいので、登場人物の会話が非常に難解なのが読んでて大変でした。
結論に至るまでの比喩表現というか、形容詞がものすごく長いので、
何の話をしていたのかを何度も戻って確認しました。
まあ、そういった意味で万人にお勧めは出来ませんが、私が読んだミステリー小説では一番かと思います。
Posted by ハラ at 2007年5月 9日 23:57
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