カーニバル(清涼院流水)
いやー読破しました、JDCシリーズ。今回はコズミックに比べて更にすごい。なにしろ、億単位で殺人があるんですよ。1週間に400万人が死ぬ殺人オリンピックが1年間続き、最後には月が地球に落ちてきて人類が滅亡するんです。そんな犯罪と探偵たちが戦う。。。既に、ミステリの枠を超えてるのがおわかりでしょう。予想はできると思いますが、ミステリを期待して読む読者には、めっちゃ評判悪いと思います。ボリュームもあるしね。で、1000枚を超えるこの長編を読みきった後に待ちうけているもの…人によっては怒りだすでしょうな。それに、「コズミック」「ジョーカー」の洗礼を浮けてない人にもこれ、きついでしょうなあ。ということで、商業的にも失敗が予想されます。ま、でも私は楽しめました。その確信犯(正用)的な外しかた、そして何よりあちこちにちりばめてある「笑い」が好き。「これが小説だったら、人々はあきれるだろう」とかセルフツッコミのような文章とか。人類の存亡を賭けた最後の大勝負が…だったり。
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