チャーリーズ・エンジェル(2019)

初代チャーリーズ・エンジェルは見てない世代で、2000年の映画はフルスロットルも含め鑑賞済み。本作公開時(日本だと2000年)は、「さすがにもういいだろ」。この題材で、いくら新しいキャラでリブートしたところで、そんなに目新しいポイントが見られるとは思わなかった。ので、スルー。が、最近ふと見る機会があり、大いに前言撤回したい。

まず、その「キャラ」だ。言うても前回は、特に3人の中に推しキャラはいなかった。まあドリューとかはがんばってほしいとは思ったがそれとこれとは別。今回は…いる!それは…前回はなかったアフリカン枠の、ジェーン(エラ・バリンスカ)ちゃん!ちょっとかわいすぎませんかこのこ!この辺の写真とか見てみてください。外見だけで盛り上がってしまいますが、このジェーンちゃんを含め、キャラクター配役的には大きく成功していると言えます。まず、最初に登場するサビーナ(クリステン・スチュワート)。いかにもなステレオタイプ的長髪ブロンドで登場しておいて、途中で実はウィッグで、脱いだらバリバリ短髪でした。性格も含めめっちゃ武闘派という、今までとは違うことをしっかりアピール。3人目のエレーナ(ナオミ・スコット)あれ、実はこの人見たことあるような!?過去の出演作を見るとパワーレンジャーってあるけど、ここで見たのかなあ?それはともかく、新人らしいおとぼけ演技でいい味出してます。ちなみに新人役だけどこの人が一番年上(じゃなく、クリステンが一番上だった。にしても意外と年上)。

まあこのチャーリーズ・エンジェルという題材自体がですね。女性自立のアイコンの意味合いが元々強い訳ですから、今さらではあるんですが、この映画が登場したのはトランプ政権や#MeeToo運動を背景にして「ワンダーウーマン」やアトミックブロンドあたりから、「スキャンダル」そして日本ではほぼ同時公開の「ハスラーズ」に至る一連の流れからすると、出てくるのはほぼ必然であったと言えましょう。2000年との大きな違いは、「チャーリーズ」と言ってはいるもののボスのチャーリーは不在で、その代わににボスになるのが本作監督でもある女性のエリザベス・バンクスであるところ。この改変は小さいようでいて大きいですよ。それと、男で言うところのブロマンスが強調されているところ。この辺はハスラーズとも共通してますね。実はクリステン・スチュワートはバイらしいのでその辺を踏まえて鑑賞すると深く感じるものがあるかも?

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