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テリーギリアムのドンキホーテ

まだパラサイトも観てないのに、最近はまっている伊集院光さんがテリーギリアムのドンキホーテ観てきたというのを聞いて、「あやばい」と思い慌てて観に行った。行ったのは職場近くのkino cinema横浜みなとみらい。この映画館は最近できたのかな?わりと小さめの箱だったので、前で鑑賞した方がいいかもしれないが、椅子などはちょっとリクライニングできたりして、やっぱり新しい感じ。

で、感想ですけれども、「できてよかった」という安心が一番。ギリアム監督は押井節と同じで、わりと同じテーマをまわしたりするじゃないですか。このドンキホーテはわりと観る前から、なんとなく「バロン」や「フィッシャーキング」系だと予想していて、結果予想通りだったというのもあって、そこはまあ期待通りではあったものの、この作品ができた経緯も含めて見直すと、伊集院氏が言うように、その経験すらが作品の中に投影されていて、「ドン・キホーテ」が完成しなかったことを映画にした「ロスト・イン・ラ・マンチャ」までおっかけていた、そしてもう二度とドンキホーテをおがむことはないのかと半ば絶望していたギリアムファンからすれば、やはり感慨深いものがある。

この辺からネタバレです。物語はバロン系なので、夢と現実をいったりきたりする。油断してると、「あれ、これって夢だっけ?」となる。それと、ギリアム作品で重要なのは笑いで、ところどころギャグをはさんでくる。モンティ・パイソン的に一番来たのは、スペインで異端審問?という流れで、「スペイン宗教裁判!」のネタを想起させてくれること。

ところで、この映画を観てから、wikipediaのこの作品の項を見てみると、制作過程が予想以上に艱難辛苦であったことが書かれており、益々「よかったあ〜」という思いを強くさせる。

あ、この作品でもアダム・ドライヴァーよかった。もうすっかりファンかも。で、この作品は、いわば継承の物語な訳ですが、同じアダム・ドライヴァーが出てるスターウォーズEP9よりか、やっぱこっちがいいよねえ。