「J.LO」タグアーカイブ

ハスラーズ

以前この映画の話を聞いた時は、そこまで強烈に観たいとは思わなかったかな。なんでかな。きっとオーシャンズ8みたいな映画と思ったのかな。ちなみに私はオーシャンズ8未見。ストリップクラブが舞台だけど、なんかショーガールみたいでそっちはあまり期待できないみたいな。でも、Dr.マクガイヤーが「今年一番の映画」とすごく推してくるので、じゃ、ちょっと観とこうかと。こののところのコロナ騒ぎで、たいがいのイベント自粛だし、やってる映画くらいしか娯楽がないんだな。同様のことをみんな思ったのか、それとも上映館や上映時間が限られてるからなのか、私の観た回(TOHOシネマズシャンテ、18:15〜)はほぼ満席に近かった。

で、感想。最初からハードル下がっていると大抵満足できるというのもあるが、確かに面白かった。し、もう一度観たいと思った。これがミッドサマーとの違いなんだなあ。(この辺からネタバレかも)まず、ストリップというか、J.LOことジェニファーロペスのポールダンスがすごい。確かにカリスマ感にあふれてる。ストリップでも脱いでるシーン自体はそんなエロくない。敢えてそのように撮っている。で、主人公であるコンスタンス・ウーとJ.LOその他がチームを組んで、リーマンショックの元凶である金持ちから金をせしめるというストーリー。チームだけど基本的にはさきほどの2人のバディムービーというか、ブロマンス?じゃない、シスターフッドっていうの?ほぼ恋愛関係、を描く。途中までは、法じゃない、義は彼女らの方にあるから、彼女らの成功と多幸感をたっぷり描く。ここで我々もしっかり幸せになる。あまりにも頂点にいってしまうので、これは終わリがいずれ来る、というか既に挿入されているカットで結末は見えてるんだけど、でもこの多幸感がいつまでも続けばと思ってしまう。で、あれこれあって二人は別の道を歩む…という話。なんかこれ、金持ち男どもをやっつける話だけど、別に金そのものを否定してるんじゃないんだよね。せしめて金でめちゃ買い物するし、犯罪が発覚した後のインタビューに答えるコンスタンスの着てるものとか家も豪華なまんま。これは意図的にやってる。だから、これは復讐劇じゃないんですよ、ってことだよね。それはそのまま劇中でも言っていることだけど。これは、「友情」の物語なのだと。

あと、深刻になりすぎず、いい間で笑いを入れてくるのもよかった。あまり深刻にやりすぎると「モンスター」になっちゃうもんね。