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飛行機で観た映画

先日、ルクセンブルクへ行く機会があり、機内の映画プログラムを見たらそこそこ観てないのばかりだったので、この機会に一気に鑑賞できた。

最初に観たのは、「ジョン・ウィック パラベラム」。こいつは日本未公開だから当然真っ先に鑑賞。2作目から何年も経ってるのに、2作目の終わりから今作がしっかりつながってる。今回、町じゅうの殺し屋に狙われるという派手なシチュにも関わらず、キアヌが地味に実践的に殺し屋を倒していくのがいい。あと、砂漠に行っても黒スーツ一張羅なのは笑った。ストーリーのことはあまり言ってもしかたないか。ちょっと残念なのは、日本人役の人の日本語があまりうまくないこと。それ以外は満足。

次は、「ロケットマン」。なんで観てなかったかというと、実在の歌手の伝記的映画ということで、「ボヘミアン・ラプソディ」が当たったからなんとなく二番煎じ的匂いを感じた(二番煎じも何も監督一緒やがな)のと、エルトン・ジョンのことをよく知らなかったというのがある。しかし、これは大逆転で、いきなり今年ベスト1か!というほどの大傑作。まず、ミュージカルとして非常に素直。ストーリーからいきなり詩に行く違和感がまったくない。その時の状況に歌詞が驚くほどマッチしている。それと歌うタロン・エジャートン(エガートンじゃないらしい)が最高。ついでに、相棒のバーニー・トーピンもいい。

次がなんかCMで「あなたはダマされる」みたいに宣伝されていたので、「コンフィデンスマンJP」。これなあ。(ネタバレです)あまりそこまでコンゲームコンゲーム言われると、そういう前提でこっちも身構えちゃうから、匙加減が難しいね。結果、あまり意外性なかった。あいつが裏切るのはまあ見え見えだし。そこまで分かって見ちゃうってのがありなのかなあ。

次。なんとなく小物っぽい「MIBインターナショナル」。これは、主人公の女の子がよかった。まあ、話としては想定をはみだすことはないが、逆にしっかりと作ってあって最後まで飽きずに観れる。

次は、問題作「愛がなんだ」。実は町山さんの評(ムダ話)を先に聴いての鑑賞となった。この辺からネタバレになっていくのでよろしく。というか、ネタばれしてどうこういう映画でもないが。この作品は、町山さんに推されても、なんか重い、観るのがつらい気がして敬遠してた。でもここで観なかったらたぶん一生観ないと思われるので、気持ちを奮い立たせて鑑賞。結果最後まで観れた。この映画は、岸井ゆきのが主人公だから観れたなあ。最初、「まんぷく」で瀬戸康史に好かれる役をやっていて、「なんでこんな子が?」という印象だったのが、ここではいい演技してた。しかし、ですよ。ちょっとクライマックスのあたりではちょい言いたいことがある。特にムダ話と絡めて。確か町山さんは「無償の愛」のようなことを言ってたが、決して彼女は無償ではなく、見返りをキッチリ求めているよね。真に無償なら、身を引くだけじゃなく、会わないことにして遠くから見ててもいい訳じゃん。でも、最後の選択でも、彼女は自分の気持ちを伝えず、真実を伝えない代わりに今後も会える方を選択した訳じゃないですか。それは単純にその方が自分にとっていいからな訳でしょ。まったくのノーリターンではない訳です。だから、その前のナカハラ君に切れるところが、「そうは言ってもさあ…」になるんで。まあその辺は迷いを見せてますけどね。