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仮面ライダー 令和ファーストジェネレーション

子供と観に行く。前作は私好みのメタメタな展開であったが、令和の世の最初の映画は、令和のファーストライダーであるゼロワンを中心に据えた、王道のストーリーだった。なので、子供にも(たぶん)分かりやすい一方、現代社会を反映したネタも入れこんでいるので、大人の鑑賞にも堪えるようになっている。例えば、ヒューマギアに人間が差別されて難民キャンプのようになり、そこでレジスタンスを結成しているのはパレスチナなどを彷彿させるし、その難民キャンプに唯一いるヒューマギアのイズが逆にまた差別されるという多重構造を入れるなんてなかなか。マイノリティをテーマにしているのが、とてもX-MENぽい。今回の悪役が、マイノリティであるヒューマギアの立場でありながら革命による人類打倒を目指すなんてまるでフューチャー&パストのマグニートーではないか。またダイバーシティに対する寛容の問題は、シンギュラリティとともにTV版と共通するテーマである。この共通のテーマで映画を作ったのは、連続性としてはよかった。そこへ前作キャラのジオウの絡ませ方は、やや強引ではある(ナニシロ、最終回で別のライダーのない世界に再生させているので)が、タイムジャッカーをうまく使っていた。で、ジオウは第2回から子供と観ていたので、やはり復活はうれしい。