シャザム

これは、「アベンジャーズ /エンドゲーム」の直前に観た。この感想は、エンドゲーム鑑賞後に書いているので、正直記憶が薄れがち。だが、あまり期待していなかった分、意外に楽しめた。今までのDC(ザックシュナイダーのジャスティスリーグ系の)神話的どシリアス世界ではない、肩の力を抜いて楽しめる1作ではあった。もっとも、終盤になるにつれ、どんどんシリアスになってしまうのはやむなしか。主人公はあっけらかんとしていて、こういうテイストのスーパーマンなら柳下先生は大満足なのでは、と思う。ただちょっと気になったのは、シャザムは主人公の少年が魔法で、大人に変身するというのだが、少年の方がすごく陰キャなのに対し、大人の方がえらく明るいしおしゃべりなので、あまり連続性が感じられない。むしろ、冒頭の、ヴィランであるシヴァナの子供時代の方が、シャザムの少年時代に自然につながってるように見える。これは意図的に作ってあるんだろうが。

以降はネタバレ。この物語は、主人公にとって、子供の時に生き別れた母親というのが、宝物とみせかけマクガフィンになっていて、現実を見せられた主人公がマクガフィンを捨て、真の成長を見せるところはなんか王道のビルドゥングスロマンっぽくてよかった。この時点での感想ならこんなものだったのだが、エンドゲームのギャグのふりきれっぷりを観てしまうとなあ。

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