ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

英語で書きゃよかった。このタイトル。日本語だとながっ。

今回はのっけからネタバレ前回でいきたい。のをちょっとだけがまんする。感想を言うと、面白かった。ストーリー的には意外性はなかった。マーゴットロビーがよかった。…これだけ書くと、まるでスーサイドスクワットのような。あとはいつものタラちゃん映画同様、見どころは足ですね。脚というか今回は、足の裏。やたら足の裏。フェチ極まれり。

といったところでもう、ネタバレ突入していいすか?まず、実在の人物が登場するということで、この日(1969年8月9日)に実際に起きたことをふまえておきましょう。これをふまえていないと、この映画の意味合い、あと宇多丸さんのインタビューでも言ってるが、監督のこめた思いが全然伝わらない映画になってしまう。幸い私はおぼろげには知っていたからよかったが。しかし中には、「ネタバレしたくないから見ない!」という人もいると思うんだよね。イヤイヤ待てと。これはネタバレじゃないから。いや、実はあまりにもタラちゃんリテラシーが高いと、ネタバレになってしまうかも?たとえばこの映画は展開が、復讐のために史実をねじまげるという意味でイングロリアス・バスターズと相似なんだが、ニコ生のマクガイヤーゼミではネタバレ防止で音声をカットしたにも関わらず、映像でなんとなく分かってしまった、というのが私にとって想定内だったという結果を生んだのかも。いやいや、結構予兆というか伏線はあるのよ。例えば火炎放射器だったり。しかもディカプリオが出演オファーされた映画で、ナチも登場させてるし。それ以外にも、映画がどんどん進行するにも関わらず、シャロンとマンソンファミリーが一向に絡まない。むしろフラグを立ててるのはブラピ、という。(それにしてもあの牧場のシーンは怖かったね。クライマックスより)。これはなんかおかしいと思うわね。で、監督のシャロンへの想いと、過去数作の流れを合わせると、落ちが見えてしまうというワケ。

が、そこが割れていても、面白いのは面白い。最後の格闘は、笑っちゃいけないところでギャグを入れてくるから、思わず笑ってしまった。まわりはあんまり、爆笑というほどではなかったな。

しかし私は一言言いたおことが。それは、女性に対する扱いだ。前作ヘイトフル・エイトの解説で町山智浩さんは、ジェニファー・ジェイソン・リーに対するしうちがひどいと言ったが、実は今回の方がひどくない?ジェニファーは過去に犯した罪に対して裁かれていると解釈できるが、今回のは、(史実では犯したかもしれないが)映画の中(こちらのバース(世界))ではまだ犯してもいない罪の咎で殺されるのだ。見かけ上はたいへんひどいと思うが、町山さんの意見をぜひ聞いてみたいものだ。

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