ハーレイ・クインの華麗なる覚醒

前作「スーサイド・スクワッド」で一人勝ちの人気となったハーレイ・クインのその後の話。なんか最近こういう映画多いよね。男に食い物にされた女の子が結束して男どもをぶちのめす映画。「ハスラーズ」もそうだし、「キャプテン・マーベル」もそうだったなあ。見てないけど、チャリエンもそうじゃないかな。このブームを後世の人は、「ブラックスプロイテーション映画ならぬ、ガールズプロイテーション映画」とでも(揶揄気味に)言うのかね。でも、そんなこといいじゃないかね。痛快なら。この映画の魅力を言葉にするのは難しいが、一言で言うならそんな感じだよ。あとすごく、色々語りたくなる映画。でも言葉にしずらい。なんだそりゃ。

この映画ではハーレイはジョーカーと別れて(なりゆき的に)様々な立場の女性とチームアップする。刑事、歌手、スリ、殺し屋…原題は「Birds of prey(猛禽)」っていうんだけど、DCコミックスで元々そういうシリーズがあんのね。で、歌手(ブラックキャナリー)や殺し屋(ハントレス)はそのメンバーな訳。ハーレイは違うみたいなんだけどね。だからこのチームは映画オリジナルなのかな。

で、ハーレイをメインにした新たなる物語を紡ぐとなると、ハーレイのオリジンみないなのも入れなきゃならなくなる。ジョーカーみたいにね。でも、その辺(出生から精神科医時代からジョーカーとの出会いから別れまで)は、ハーレイの独白ナレーションとアニメであっさり済ませた。この辺は長々なんなくて正解。その後も、観る前に心配してたようなところはだいたい、杞憂だった。序盤のポンポンポンとアクション飛ばして、「あれ、つながんない?」と観客が思った瞬間に逆再生が始まるとか、ラストシーンで突然画面が暗くなった時に、「う、これってザックの呪い?(死んでない)」と一瞬不安になったものの、これも杞憂。

ハーレイのキャラ付けは、「いい子になりすぎず、でも時々お茶目な魅力」というラインを守っている。これもいい。前半の警察署突入シーンは、ガンガン撃ちまくってるのが、なんていうの?突入の時に煙が出るやつで、「警察殺してませんよ」だし、(別のとこでは悪いやつはやっちゃったりするけど)。あと、結局カネのために仲間裏切っちゃうとか。絶妙のバランス。

あとは細かいところもいろいろ。マーゴット・ロビーがプロデューサーについてるせいかな?ハーレイがいつのまにかローラースケート乗り回してる(「アイ、トーニャのおかげ?」のとか、あとはバットだね。バットが出てきた時は「うおーっ」ってなったね。

ハーレイ自身の魅力では、前作と甲乙つけがたいところはある(初登場のインパクト大きかったし)。が、仲間もいいよ。ハントレス、ブラックキャナリーにモントーヤ、キャス。このチームでもう一作見たい。でもないかな?どうかな?

コメントを残す