デトロイト

キャスリーン・ビグロー監督の作品は、あまり見てない。「ゼロ・ダーク・サーティ」はなんとなく流し見で、「ビンラディン暗殺」程度の浅い理解にとどまっている。「ハートロッカー」は見てない。そんな私が最新作の「デトロイト」を鑑賞。
一言で言うと、怖いにつきる。絶対的優位の権力を持つものが敵にまわってしまった場合の恐怖。これが2時間もひたすら続く。エンディングも含めて、救いのない映画。後味わる。
出だしの、白人警官の事件での行動に至る経緯が簡単に描かれる。この描写は、双方に公平な立場でという挿入ではなく、普通の人間でも、このような暴力的な人間になれるという、恐怖をアクセラレートしるための仕掛けだと思う。その警官が、ガチムチのレイシスト然ではなく、普通のおとなしめの風貌なのも、リアルさを強調している。

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