最近のフロンターレと憲剛のこと

今年に入ってからフロンターレ関係の更新は滞っていた。どんどん試合があるのですぐ陳腐化するのもあり、なかなか踏みきれなかった。だが今回憲剛のこともあるので更新しておこうと思う。

憲剛が怪我した試合はスタジアムで見ていた。なんか空回りしていたので本人にも焦りがあったのだろうか。「あんなに突っこんでいかなくてもいいのに」と思っていたら、案の定負傷。普通だったら自業自得で終わっていたところ、靭帯断裂ということで、予想以上に長引くことになってしまった。なんか非難しているように聞こえたらごめん。これでも加入当初から何年間も追いつづけ、14番のユニも背負ってきた。だから戻ってきてほしいとは思うものの、現実に目を向けるとどうだろう…という思いもあった。

というのも、皆様ご存じの通り、旗手、三笘といった1年目の新加入選手が台頭し、復帰してももう憲剛に出番ないのかも?といった不安すら思わせるほど、今年の選手層は充実している。新加入以外は元からいた選手が伸びていることで厚くなってるのだ。今年は誰が出てもそれなりにやれる。だからコロナの影響の過密日程でもターンオーバーが引ける。それに、今年だけの5人まで交代ルールもうちにプラスに働いていると思う。が、5人まで使ってもまだ選手が余るほど、今年のメンバーは充実しているのだ。なにしろ、長谷川が怪我で出られないのに、学がベンチにも入れないんだぜ…インサイドハーフでも大島、脇坂、守田、碧に北斗もいる。これでは39歳のおじいちゃんの居場所は…と心配するのも無理ないと思うだろう。

ところが、やはり憲剛は違った。他のメンバーとは明らかに質の違いを見せた。単にゴールだけであれば、「持ってるな~」で終わるところ。あれは正直できすぎでしょう。そうじゃなくて、交代で入ったあとのつなぎのところ。ガンガンチャンスメーク、というか、出すパスがことごとくチャンスに。魔法か!と思う。今年のチームの、ダイレクトを駆使したパス回しやサイドチェンジ、僚太のチャンスメークも確かに凄いが、それとはやはり異質のもの、憲剛しか持ってないものだった。なんなんだろうね。単に息が合ってるだけではない気がする。次のルヴァンカップでは憲剛はベンチ外だったが、この存在感を見せればいずれまた出番はあると思う。

ルヴァンカップ神戸戦のこともちょっと書いておこう。前の週のリーグ戦では常に主導権を握られ、追いついたものの「負けに等しい引き分け」の内容だった。ピッチが滑るってのもあったろうけど、ミスも多かったなあ。10連勝だったけど連戦でどこか疲れていってたんだと思う。この試合はジェジエウがミス連発してた。彼もずっと出てたからね。清水戦では休ませたのは正解。名古屋に負け、神戸に引き分けでここで失速か?と思わせて、清水戦で5-0の勝利。清水戦のチームは今年の「負けそうにない」感じが戻ってきていた。この試合、今シーズン先発の学はゴールこそなかったが、今年一番よかった。鬼さんもそれを感じで、連戦ながら神戸戦も学先発にしたんだと思う。これが大当たり。学は1ゴール1アシストの大活躍。特に右足のループは見事だった。しかも彼はフル出場。三笘が入っても左サイドのポジションを空け渡すことはなかった(おかげで右サイド三笘というなんかもったいない使い方を見せていただいた)。この試合はまた負ける感じがしない、危なげない試合運びが戻ってきていた。いや、途中ちょっと守田があやしかったが、彼だって神戸戦の失敗の後も清水で使ってもらっていい働きをして、そして神戸戦も先発。この試合だって、ほとんどは彼いればこその勝利といっていい内容だった。この辺の選手の使い方はほんとうまいと思う。

さて、今週末は去年タイトルを持っていかれた横浜FM戦な訳だが…この試合あたりでいよいよ真価が問われることになりそうだ(真価が問われる試合が続いてますが)。先発はどうなるかな?2試合ひっぱったので、学とノボリの先発はない気がするが…すると車屋は入りそうで、あまり出てない宮代と三笘、脇坂、碧、北斗が先発かな。谷口、旗手、小林、山根は連戦。ジェジエウの代わにに山村でもいいかな。

コメントを残す