フリー・ガイ

デッドプールのライアン・レイノルズが出るというのと、ゲームのNPC(ノンプレイヤーキャラクター。「モブキャラ」というのはうまい訳)が主人公と聞いて。これは、最後まで観て思ったのは、完全に俺たち向けの作品だということ。だからあのエンドは、キモいと思う人もいるだろうけど、まあ俺だちの願望を具現化したんだからしょうがないじゃない!

ということで、あとはネタバレしないとどうにもこうにも。ライアン演じる「ガイ」はゲーム「フリーシティ」のNPC。毎回同じセリフしかしゃべらないし、同じことをして暮らす毎日。ところがガイ君、どうやら「ちょっと違うことをしてみたい」意識に目覚める。そして出会った女性を追いかけだすことでゲームの枠からはみだしていく。

実はその女性はあるゲームの共同製作者(ミリー)がプレイしているキャラで、「フリーシティ」がそのゲームの盗作ではないかと疑っている。で実際そうだということになっていくんだが、その一方、自意識が目覚めたガイ君の人のよさに、ミリーは惹かれていくんですな。ガイ君はAIですから、これは「her」的な展開なのか?人間とAIがくっつくハッピーエンドか?と思わせておいて、実はそのガイ君はもう一人の共同製作者(キーズ)がキャラ付けしてましたということになり、ミリーが最後の最後にそれに気付いて大逆転、人と人がくっつきましたみたいな。でそのキモいってのは、結局キーズはキャラに自分の思いを具現化させてる訳で、その辺がふつーめの人にはキツいんじゃないかと。ガイ君は思えばそもそもミリーが好きになるように作ってるんだからってのもちょっとあざとくもなくもないよね。でもまあ、いいじゃないですか。

あとは細かいとこでオタク的サプライズがあったり。キャプテンアメリカはおどろいた。ライトセイバーは「あーはいはい」てな感じだったけど。後でWikipediaチェックしたら、クリスエヴァンス以外にもロック様とかカメオで(声で)出てんのね。どこだ?

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