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アベンジャーズ インフィニティウォー

もういきなりネタバレしていいですか?
「ガチ全滅」って、全滅じゃないじゃん!
アベンジャーズの最新作、宣伝で「ガチ全滅」言ってたので。まあその気持もわからなくはないが。
アベンジャーズ、更にメンバー増えてる。しかも、シリーズの各作品をおさえてないとなかなか厳しいところもあって。
私で言うと、「ブラックパンサー」は見たものの、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー・リミックス」や「マイティソー・バトルロイヤル」は見逃してるので、なんか知らないキャラがいるとか、ソーがなんで片目なんだとか、微妙に疑問な点はある。
とはいえ、アベンジャーズの基本線をおさえていれば、気にせずについていけるレベルではある。

それより、これだけキャラが増えたにも関わらず、しかも多すぎるので、メンバーをチームに分割して分割したチームごとにプロットが平行して進むという、一歩間違えばカオスになりそうな展開であるにも関わらず、意外にもとっちらかっていないで、集中して見れる。しかも各キャラに見せ場をちゃんと用意してるのが凄いよね。

更に凄いのが、今回悪役のサノスというキャラ。最初はただの悪役かと思いきや、彼なりに筋の通った正義感をしょわせ、しかも非情のキャラとみてておいて、いきなりのどんでんがえし(やや唐突な感は否めないが)。なかなかハリウッドでは珍しい。

しかし、今回最高のビックリは、そのラストだ。絶対秘密にされてきたそのラストとは、「全滅」ならぬ「半滅」。しかも宇宙の人類がランダムに。アベンジャーズもそのあおりをくらい半滅、したところでいきなり物語が終わる!そうきたか〜

この先の展開はしかし、ある程度読めなくもない。続編は決まってるし、だってアレをアレするアレがあるでしょ、だから…なのだが、おどろいたはおどろいた。

レディ・プレイヤー1

スピルバーグがオタクオヤジを接待!(以下既にネタバレ有)
メカゴジラやらガンダムやらが出るということで、オヤジの期待は盛り上ったが、結果、期待以上でも以下でもなかった。ストーリーも意外性はそんなになく、おさまるところにおさまった印象。先週からパシフィックリムでこの手の接待されてるのもあり、やや食傷気味?スピルバーグなだけにウェルメイドなのだがねえ。

パシフィック・リム アップライジング

見た!
かつて前作に対してライムスター宇多丸師匠が、「怪獣と巨大戦闘ロボアクションを見せてくれるだけで200億点出てるんです。そこからいくら細かいアラでさし引こうが200億点には変わりない」とのたまったが、まさに本作にもこれがあてはまる。最初にマイナス面を述べる。実はこれ、自分にとってはそれほど瑣末ではない。それは菊池凛子さんのことだ。(以下、ネタバレするので注意)
前作マコ役から出ている凛子さんが、前作よりオトナの女性になっていて、かなりよかった。よかっだだけに、途中退場してしまった時は本当に悲しかった。後で、わけのわからないシャオ社の女性で出てくるやつが、後の方でかなり重要な役回りを演じていたが、「映画秘宝」の対談でDJオショウが言っていたように、あれ別に凛子さんでよかったんじゃね?と思う。
あとは、ハリウッド映画の定番、終盤の舞台である日本の表現がなんかおかしいというのもある。しかし!そんなことはやはり、ロボ戦闘アクションに比べれば大したことではない。今回、IMAX 3Dで見たが、まさに「これこれ!」という感じ。しかも今回はロボ同士の対戦もあり、前作よりも更に興奮度がパワーアップ。
その他では、主役のジョン・ボイエガ君。あのスターウォーズのフィン君である。今回はフィン君とはだいぶ違う、しっかりした大人の役だったが、見事にこなしていて関心した。「デトロイト」にも出ていたが、彼はどんどんよくなる。楽しみな役者だ。
本心は、あと1回は見たいのだが、「レディ・プレイヤー1」「アベンジャーズ」も続々控えており、実現するか…

トゥームレイダー・ファーストミッション

トゥームレイダーのリブート。
前シリーズは当時わりと好きだったのだが、こうして新作の鑑賞後では、あれはなんだったのか感満載になってしまうのを止められない。ゲームの世界観とかの再現性では、圧倒的にこちらの方が上。遺産の話とか、冒険に出るまでも、本作の方が自然。
話も手堅くまとめてある。ここまでは、褒め言葉。しかし、この作品には致命的な欠点が…
絵が暗すぎるのだ!暗所のシーンではほとんど何も見えない!戦闘もなんかやってるぽいまでしか。他のところはよくできていただけに残念だ。

ブラックパンサー

2度見に行った。面白かったからではなく、初回の時は半分以上寝てしまったから。
2度めは、なんとかほぼ落ちずにすんだので、ようやく流れを把握。なにしろ、初回の時は、最後で「なんでブラックパンサーが二人いてたたかってるの????」だったからだ。
しかし、その印象はまんざら間違いではない。それは、二人の衣装が似通っているからだけではなく、この映画では、あえて「正義対悪」の構図は薄くして、ヴィラン側のキルモンガーにもそれなりの大義を与えているからだ。これは、言うなれば「X-MEN」のプロフェッサーXとマグニートーの関係に似ている。
それ自体は悪くないのだが、アクションとしての盛り上りはわりと中盤のカーチェイスあたりにあったのではないか。終盤でCG使いまくりだとなんだか、ワンダーウーマンとかザックスナイダー的だ。
それ以外では、脇を固める強いお姉さんたちはもちろん、地面が割れて、滝ができた後に人々が出現するあたりの映像はなかなかよかった。

コクソン/お嬢さん

韓国映画はあまり見ない方だが、この2つは気になっていたので、親不知で入院の際にまとめて鑑賞。
コクソンの方は、監督のふりまわしにすっかり幻惑され、1回観ただけではちょっと分からなかった。國村準が何者で、誰が正しいのか、というあたり。この辺は後で解説を聞いて、ああそうかと。ちょっとダマされたけど、そんなに気分は悪くないような。悪魔が憑依したような女の子の演技は、まあエクソシストなんかのパターンなんだろうけど、こわかった。

「お嬢さん」の方だが、これはねえ…。近い話をどっかで観たような気がするが、必要以上にエロい、そしてどんでん返しといえば、思い出すのは「ワイルドシングス」か。しかしこっちはもっとアジア的にねっとりしている。構成もワイルドシングスよりは迷走せず、こちらの方がずっといい。気になるといえば、主人公たちの使う変な日本語くらい。

シェイプ・オブ・ウォーター

この作品はアカデミー賞発表前になんとか時間を作って鑑賞して、スリー・ビルボードと争っていた作品賞予想をここに書こうと思っていたのだが、すっかり機を逸した。私はシェイプ・オブ・ウォーターに軍配を挙げた訳だが、今となっては後出しじゃんけんでしかない。
私がシェイプ・オブ・ウォーターを作品賞に挙げる理由は美しい絵と音楽のマッチング。そして、「好きになれる作品」ということ。
話については、スリー・ビルボードのような意外性はない。ラストにしても、どこかである話とも言える。下敷きになっているのは「人魚姫」だろうし、全体としては「E.T.」に近いと思った。、悪役がなんかもっさりしているので少々いらいらするが、そんなのは些細な要素にすぎない。

この話に関連して、先日町山智浩さんの映画塾を聴きに行った時に衝撃の事実が発覚した。(この先デタバレ注意)
映画塾のネタは「ラ・ラ・ランド」「ムーンライト」だったのだが、最後にアカデミー賞関連の質問コーナーがあって、質問者が「イライザの首の傷みたいなのは結局なんだったのか」と訊いたら、町山さんが「それは○○だからだよ!」ガーン!そうだったのか。私も、質問者と同じく、最後○○がでてきたのは、半魚人の力のせいと思っていた。イライザが口がきけないこととか、すべてつなぎあわせればわかるはずなのに…

スリー・ビルボード

観てまったく予想のつかない展開に驚く。そして、描かれる暴力、そして差別の匂いでなんとなく嫌な感じになる。しかし、差別と暴力と復讐にまみれているうちに、彼らは互いに赦し、赦されるようになる。不思議な映画だ。暴力暴力といってるが、実は随所に笑えるところがある。なので少し救われているところがあるのかも。

主演のフランシス・マクドーマンドは、「ファーゴ」の妊婦の警官役の人。あの時のやわらかい印象とは真逆のキャラクターを演じている。まさにアカデミー主演女優賞ものだ。あと、「ゲーム・オブ・スローンズ」ファンとしては、ピーター・ディンクレイジが出ているのも嬉しい。これまた、野望に燃えるティリオンとはまったく違う役。

インフルエンザ

インフルエンザにかかった。

これまでの人生、確かにインフルエンザっぽかったこともかつて(10年以上前)あったが、その後はあやしい高熱を出しつつ、判定は避けてきた。が、ついにつかまる。A型。あっさり宣告された。6日間出勤自粛。てか、予防接種までやってるのに納得いかないぞ。
2、3日は高熱でそれどこじゃないが、後半は暇だ。暇だが食欲もなく、体力も落ちているのでそう動けるもんじゃない。
子供とはほぼ完全隔離したおかげで、感染はしていないようである。

デトロイト

キャスリーン・ビグロー監督の作品は、あまり見てない。「ゼロ・ダーク・サーティ」はなんとなく流し見で、「ビンラディン暗殺」程度の浅い理解にとどまっている。「ハートロッカー」は見てない。そんな私が最新作の「デトロイト」を鑑賞。
一言で言うと、怖いにつきる。絶対的優位の権力を持つものが敵にまわってしまった場合の恐怖。これが2時間もひたすら続く。エンディングも含めて、救いのない映画。後味わる。
出だしの、白人警官の事件での行動に至る経緯が簡単に描かれる。この描写は、双方に公平な立場でという挿入ではなく、普通の人間でも、このような暴力的な人間になれるという、恐怖をアクセラレートしるための仕掛けだと思う。その警官が、ガチムチのレイシスト然ではなく、普通のおとなしめの風貌なのも、リアルさを強調している。