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全員死刑

一部で激賞されているので、東京で公開終了ギリギリに鑑賞。
実際にあった連続殺人を元にしているそうだが、このネタで完全に笑わせにかかっており、それが面白い。また、変なところで変なBGMをかけたり、ものすごく変。だが、面白い。カメラワークなどもすごく凝っている。そして面白い。今年最高とまでは、おそらくいかないだろうが、そこそこ。

ところで、今回鑑賞したのは、アップリンク渋谷というところ。最前列が空いていたのでその席を購入したところ、座椅子席だった。。若干見にくい。

スターウォーズ 最後のジェダイ

ネタバレ満載ですのでごチューイください。

この作品、アメリカでは評価が真っ二つに分かれているんだそうだ。映画評論家は軒並みいい評価なのに対し、一般のスターウォーズ(SW)ファンは激怒しているとか。私がウォッチしているだけでも、岡田斗司夫氏は絶賛、町山智浩氏が一定の評価、一方、ライムスター宇多丸氏はケチョンケチョン、高橋ヨシキ氏は映画秘宝の批評記事が完全ホメ殺し状態と、まさに真っ二つ。私はというと、SWは好きだが、そこまでの思い入れはないんだな。だからか、この映画については相当肯定派である。7以降でいうと、8>ローグワン>7ぐらいである。

私がスターウォーズの何を評価するかというと、第一には「戦争映画」としてワクワクさせてくれることである。特に宇宙戦の部分。爆撃機の使い方(すぐやられるけど、爆撃に成功すると効果が絶大、とか)などは非常にうまいし、戦闘機でキャノンをまず狙わせるところも、後でちゃんと回収しているのがいい。

ストーリーが全然進まない件については…さほど気にならなかったな。やはりこれを「サーガ」として観るかどうかで、サーガとしてはたぶん失格なんだろうが、私はその辺気にならないのでどうでもよかった。456のエピソードを彩った役者達が次々と退場していく一方で、新しい「名もない人々」が台頭していくという、世代交代が本作のテーマになっていると思うが、その点は大いに評価したい。いろいろ言われているフォースの使い方にしてもそうだ。最後の大ネタを筆頭に、これもプラス評価。

それから、キャラクターもいい。レンは最初はまったく地味な登場で「大丈夫か!?」と思わせるが、すべては後の成長のための布石。最後はカッコいい勇姿を見せてくれる。前作ではまだ目立っていなかったフィン君もすごくいい。彼の相棒をつとめるローズもいい。しかし今回のベストキャラはカイロ・レン。EP7ではただのヘナチョコ野郎だったのが、本作では非常に深みのある人物像にしあがっていた。やはりマスクが悪かったのか?あまりにも評判がよくなかったからか、作中の冒頭で本人に破壊させているが、正解だったかも…

コメディー化していることに対する批判(宇多丸師匠)もあったが、これもサーガにとらわれすぎた人の意見と思う。私は笑わせるシーンにはまったく違和感を感じなかった。面白かったよ。

意外だったのは、レイア役キャリー・フィッシャーの急逝で、ストーリーが変わるのではという予想が外れたこと。ルークではなく、レイアが先に退場するのではという予想だったが、レイアはバッチリ生き残った。たぶん、これが最初の筋書き通りなんだろう。しかし次回作はどうするのか。またローグワンみたいにするんだろうか。

本作はおおむね評価したいが、細かい点で気になることもある。先ほど戦闘シーンのことを挙げたが、戦争と局地戦は違う訳で…映画では局地戦しか出てないのに、あたかもここで戦争のすべてが決まるかのような展開というのはどうなんだ。最後のとことか、カイロ・レンがわざわざ出向いていく必要があったのか。部下にまかせておけばいいのに、自分がでしゃばらざるをえない、宮崎駿みたいな性分なのか!?と思った。

J1最終節 川崎-大宮

首位の鹿島と2点ビハインド、得失点差では大きく上回る状況で迎えた最終節のホーム大宮戦、ACLの影響で中2日にもかかわらず同じスタメンでのぞんだフロンターれは意外にもあっさりと開始1分で先制。その後は疲労のせいか大宮に攻めこまれる時間が多かったが、前半終了間際に家長の突破から小林悠のヘッドで2点め。あとでふりかえれば、この追加点が大きかった。後半は切り替えたのか、動きがよくなり、徐々に特典を重ね最後は5-0の圧勝。鹿島が磐田に引き分けたため、川崎のJ1初優勝が決まった…

ここから、どれだけ私の気持が読みとれるか?実は私自身もまだよくわからないのである。これまでの20年にあったことを色々思い返してみれば、憲剛のように号泣していてもおかしくない訳なのだが…最初はよくわからず「え?優勝」のような、喜びより驚きが先に来てるし、じわじわとは来たものの、想定していたのとは違った。確かに、帰宅後Jリーグタイムや試合ビデオなどを見てまたじわじわは来たが、やはり爆発的な感情はないのである。選手もそうかもしれないが、のりこえてしまえば、「そんなに高い山でもなかった」ということなのかもしれない。

まあ、しかし冷静な分析にはなってしまうが、悠のインタビューにあったように、今年の天皇杯決勝、ACL敗退、ルヴァンカップ決勝の敗北も、すべてこの高いハードルをのりこえるために必要な成長のための試練だったとも思えてくる。肝心なところで引き分けてしまうということはあるものの、後半15試合負けずにきたというのは、実はすごいこと、なのだろう。

今のところはこれぐらいしか言えないので、また書きたいことがでてきたら追加していこうと思う。

残酷な神が支配する(萩尾望都)

この作品、20年くらい放置していた作品。当時は連載をおっかけていたのかな?連載でよけいに感じるのだろうが、読み続けるのがつらくてつらくて途中で投げだしてしまい、その後、気にはなっていたものの、手をだしかねていたもの。今回、電子書籍で一気買いして、再挑戦となった。

当時は、何がつらかったのかな?この作品、萩尾師匠が男性同士のセックスを初めてまっ正面からとりあげているのだが、それがもろ児童虐待で、それが延々と続くのが読んでいてつらかったのかな?(ここからネタバレ満載注意)確かに、萩尾師匠の筆致はいやらしく、虐待側のグレッグは同様のテーマを扱っている「風と木の詩」に登場するオーギュストと比肩できないくらい恐しい。しかし、今回読み直してみて、このグレッグの退場は気抜けするほど早い(いや、正確には退場しないのだが)。で、その後は親を殺されたイアンのジェルミに対する疑いと憎悪が延々続く…読んでいた当時はおそらくこの途中でドロップアウトしたと思われるのだが、この解決も実はあっさり、全20巻の半分くらいでつく。しかし物語はそこでグレッグとイアンがくっついてめでたしめでたしのような、素直なハッピーエンドにはならない。うまくいくようで二人はすれ違い、そのたびに死んだはずのグレッグが蘇えり、悪魔のささやきをする。連載で読んでいた方もこの辺がつらかったろうなと思う。やがて物語は決定的な転回点を迎える。ハムステッドの「崖」の場面である。そのシーンはどうやら年末年始の間ずっと見続けている夢らしいのだが、ここがある意味での物語の終着点で、実はその後も、二人はふたたびこの点に戻っていくのだ。決して一般にはハッピーとも思えないのだが、なぜか不思議な落ち着きを感じる。

しかし、物語がここまで長くなったのは、やはり現実の児童虐待の影響、後遺症がこれだけ長びく、ということを作者は示したかったのだろう。それに関しては十分に成功といっていい。

続・2017年に観た映画

その後、ブレードランナー2049とゲット・アウトを観たので追加。

  • ブレードランナー2049
    確か、109シネマズ木場で鑑賞。
    映画館に行ったらオリジナルブレードランナー世代のおっさんばかりだった。これは、「続編として評価されることを宿命づけられた作品」で、監督のドゥニ・ヴィルヌーヴも分かっていてよく引き受けたなと。私も立場的には似たりよったりっだが、ここにいる他の人達ほどはブレードランナーに熱狂してはいない。みんながやたらほめるから観てみたが、どうもピンとこなかったクチである(もっとも、先日本作の公開に合わせて前作が放送されていたので観てみた。確かにあのミニチュアの町の絵はすごいと思った。これに太刀打ちするのはかなりハードル高いだろう)。なので、私の方が彼等よりは本作にニュートラルな評価をできるのではないかと思うが。
    絵づくりの上では、2049もがんばっている。メッセージでも発揮されたが、この監督の絵は好きだ。これだけでも観る価値がある。ストーリーの方は、せつない。この終わり方はこの終わり方でいい。岡田斗司夫氏がニコ生で、2049の改善点としてキャラをわかりやすく、ハッピーエンドにする、ヴァンゲリズの音楽使うの3点を挙げていたが、私は賛成しない。主人公Kのキャラクターは、警察での立場から帰宅しての、AIしか愛する相手がいないという境遇、更にそこから夢を見て、自分のルーツを探しに行くという動機付けは十分にできていると思う。だからハッピーエンドなんてとんでもない。あれはあの終わりしかない。2017年映画では本作は少なくともエイリアン・コヴェナントよりは上に置きたいね。
  • ゲット・アウト
    これは観た人みんなが「面白かった」と言ってる映画で、予告や事前情報からすると、ハードル上がりまくりなのだが、確かに面白かった。一見南部の白人ばかりの社会に放りこまれた黒人という構図を見せておいて、実はその裏に仕掛けを隠しておくという、二重構造。それから、役者の演技がみな怖い。特に、メイド役の人のはりついた笑顔。トラウマになりそう。後半から主人公が受け身から能動的に変貌するのも、かなり驚き。サプライズという意味では今年一番。面白かった。

ベガルタ三連戦

昔、「勝負弱い」と言われ続けた無冠のフロンターレは、どれだけ強くなったのか?2007年、2009年、2016年と比べてどうか?結局のところ、タイトルがとれるほど強くなったのか?を、この仙台との3連戦(ルヴァンカップ×2、J1×1)から考察してみたい。

「メンタルというのも身体や運動能力同様日々鍛える必要がある」というのを、野球マンガ「おおきく振りかぶって」28巻でつい最近読んだ。フロンターレは、鍛えていたのか?少なくとも、ACL浦和戦の時に自分に聞いてみたら、「やっぱり成長していなかった」と答えたことだろう。それまでは、リーグ戦やACLの戦い方をみても、重要な試合ではほぼ勝ちを手にしており、多少は成長したと感じていたのだ。それが、一人退場したとはいえ、初戦3-1のリードを守りきれずに敗戦…

そこからわずか1ヶ月。メンタルというのはそんなに急に鍛えられるものだろうか?ルヴァンカップ第1戦(前半0-3とされながらアウェイゴール2点を奪う展開)は、直接見ていないのでなんとも言えないが、2-0とした後に奈良が退場し、更に直後に1点を返された時、少なくとも多くのサポーターの脳裏にはACLの敗戦がよぎったのではないか。終盤に長谷川が来めたものの、それでもあと1失点すれば延長線という、非常にヒリヒリした思いをさせられた。まあ正直に言えば、メンタル面でそこまでチームを信頼できてないということである。しかし、ACLとは異なる結果となり、フロンターレは逃げきった。

その週末のリーグ戦、鹿島から5ポイント下で、タイトルのためには勝ち続けるしかないフロンターレはまた退場者を出す。今度は前半0-0のタイミングで、更にハーフタイム直前に失点、後半に追加点を許すという、考えれられる限りは最悪の展開。試合後の選手インタビューで「サポーターは誰もあきらめてなかった」と言っていたが、それはサポーターを買いかぶりすぎだ。Gゾーンは知らないが、私のいるメインスタンドの応援は明らかに意気消沈していた。まあ内容的にもほぼ打開の可能性はなかったこともあるかもしれない。だから1つのプレーでここまで展開ががらりと変わる、というのは、単純に驚きしかない。

この数的不利での守りきり、あるいは逆転をどう見るか。以前よりはメンタル的に成長はしていると言えるだろうし、ACLの敗戦が糧になったことも確かだろう。だがこれからも逆境は続く。このJ1でネットと家長が次試合出場停止。特にボランチは大島もいないため、緊急事態が続くし、攻めも今期大きな戦力となっている阿部、家長がいないのも厳しい。つまり、まだまだメンタルを試される試練は続くということだ。まあ一番の試練は「無冠」というフラグなのだが…

そう、この逆境に強い要因としては、鬼木監督の修正能力も挙げなければならない。ACLでは、憲剛を下げたことが色々言われたが、例えばJ1仙台戦の家長退場後は、思いきって不調のネットばかりか、森谷も下げるボランチ2枚替え。長谷川やハイネルを入れた訳だが、ハイネルを入れたあたりからキープできるようになって、「兆し」が見えてきた。その流れから先制につながったので、このあたりも勝因の一つと言えるだろう。

ということで、いち小心者サポーターの結論としては、「油断はできないが、少しは信頼できる」というあたりである。

手足口病にかかった

先週の3連休、初日は子供とサッカーをやり、2日目は子供とルヴァンカップ準決勝第2戦を観戦(結果は周知の通り。これについてはまた書く機会があれば)。3日目は家でゆっくり過ごす…はずだったが、なぜか出かけることに。ところがこういう時、体はふしぎと動かなくなるもの。きっと体の中に「お前やり過ぎ!」ブレーキがあるものと思われる。朝、いよいよ出かける直前になり、「あれ…だるいかも、これはキツいかも」。念のため熱を計ってみると36度9分。大事をとって、子供は相方に連れていってもらうことにした。

ところが、ここから熱がぐんぐん上がる。もう一度計ってみると、38度9分!こりゃあかん!この時点で既にダウン。夜家族が帰ってきてなんとか夕食はとったが、それ以外何をできるでもなく、やはりダウン。ダウンしたものの熱があるので寝苦しい一夜を過ごす。翌日、火曜日はわりと外せない仕事が入っていたが、あれだけの高熱でインフルエンザのうたがいもあるため、とりあえず病院で検査してもらうことに。

結果は…陰性。ほっとしたようなしないような。実は今週は木曜に仕事でビッグイベントが控えており、ここだけは間違っても外せなかった。したがって陰性でよかったはよかったのだが、逆にどうしても行けない理由ができなかったのもちょっとがっかりだったりする。まあこの日はいろいろ各方面に泣いてもらい、1日お休み。

水曜日は熱も下がったので出勤。ただ、相変わらずだるいし頭痛い。これは高熱の後遺症だろう。なんとか必要最小限の任務のみこなし、木曜に備え帰宅。の途中、右手中指の第1間接あたりに水膨れを発見。いつ火傷したっけ?まったく記憶にない。よく見てみると中指の他にも手の平や他の指にも赤い点が。しかも結構痛い。更に、左手にも同じ赤い点を発見。そういえば、さっきから足の指の付け根もなんだか痛い。と、ここまできてある疑念が。

「もしや…手足口病!?」

手足口病。保育園に足を踏み入れたことのある者なら、一度は耳にしたことのある病気。なにやら恐しい感染症らしい。が、詳しい症状や大人がかかるのかなどの知識は皆無。明日調べようと思いその日は就寝。

木曜朝。大事な仕事の日である。両手の水疱は更に成長し、足にも明らかに痛みが。ここに至り、重い腰を上げて検索するに至った。

「手足口病。ふむふむ…最初は微熱(時には高熱が出ることも)にはじまり、その後手や足や口に水疱ができる。水疱は3、4日後に吸収されなくなる。夏風邪の一種か。大人がかかることもある…と。これはほぼ確定だな。しかし出勤はどうしようかな?」

自分だけではこころもとないので、同僚に相談してみた。

「感染はくしゃみなどの飛沫感染。手洗いとマスク必須!」

…なるほど。これでいいならこれで押そう。

ということで、当日の大事な仕事はそつなくこなし、終わった後、仕事仲間たちのアドバイスに従い、念のため皮膚科へ。

「はい、手足口病ね。水疱はそのうち消えるから。治療薬とかはないけど保湿はした方がいいわね。出しときましょう。痛いでしょう?痛み止めいる?」

まさか。ところで先生、大人でもかかるものなのですか?

「結構疲れていたりするとかかりやすいみたいよー。風邪だから。あ、別に出勤は問題ないですから」

なんだ、心配して損した。大人の殺傷能力はたいしたことないということか。おれには十分あったけど。

…というのが、手足口病の顛末である。自分、ここ10年ほどインフルエンザにはかかっていないが、過去にも同様の状況で高熱が出たことがある。やはり体調の危険サインらしい。ちなみにその時は手足口病ではなかったはずである。

それにしても、うちの子供にまったく発症の気配がないのはどういうことか。潜伏しているのか?しかし園でも流行っていないしなあ。いったいどこで伝染されたのかは謎である。

メッセージ

ユナイテッドシネマ豊洲にて鑑賞。

この映画は去年、トロント映画祭の時に町山智浩さんが激賞していて、上映が始まってからもあちこちでいい評価が上がっているので、かなり期待値が上がっていた。あまりハードルが上がりすぎて、見たらがっかりするのではないかと不安になるほど。しかし、結果は杞憂。大感動、というほどではないが、終わった後の余韻がじわじわ効いてくる、そんな感じ。

内容について分かりにくいと言われていたり、2度見た方がいいと言われていたが、少なくとも私は1度見ただけでほぼ完全に理解したし、1度見ている中で、前のシーンのふりかえりができて、「あーそうだったのか」と納得したりしたので、特に2度見するまでもないと勝手に思っている。もちろん、最初から全貌が見えていた訳ではないので、この映画の見どころの一つである、謎解きのところは正しく楽しめた。(ここは後で少し補足したい)

また、この映画の成功のもう一つの要素はやはり絵づくり。主人公の自宅や、ばかうけ宇宙船の周辺や内部、宇宙人のくりだす表意文字の面白さなど。まあ、中には宇宙人の造形(今さらタコ型?)など若干ベタと思えるのもあっったが。

では、次にネタバレを交じえて。

私が最初混乱したのは、エイミー、アダムスの回想シーンだ。混乱のポイントは、回想シーンというと、それが過去時制だと思ってしまうことだ。しかし、途中で宇宙人には時制の概念がないなどのヒントが出てくるので、軌道修正の結果、正解に辿りつくことができた。正解を見つけてしまえば、この物語はそんなに難しいことはないと思う。

この映画で唯一不満と言える(上に述べたプラスポイントに比べるとあくまでも些事)のは、結末への持っていきかたがややご都合主義な点。まあこれは映画の尺の都合上、やむをえないのかもしれないが。ちょっとパラドックスな部分はおいておくとしても、こう思ってしまうのだ。この映画においては未来は決定的であり、であるからこそ結末の主人公のせつなさが効いてくるのだが、逆にいうと何をしてもどう抗っても運命が変わなないのなら、主人公が積極的に行動してシャン大将(だっけ)に電話しなかったとしても、結局戦争は回避されていたということにならないか?

シン・ゴジラ

ゴジラが(ふたたび)ハリウッドの手にわたり、レジェンダリー版の成功を見てしまっては、もう邦画でどうがんばろうと、あっちに太刀打ちできる作品ができるはずないという思いがあった。

結果、見事に裏切られた。まず、コンセプトの勝利。1点豪華というか、1点突破主義?かつての(2作目以降の)ゴジラシリーズもそうだし、レジェンダリー版もそうだが、エンターテイメントとして成立させるために、様々なドラマやアイテムを入れこむ。見る側のこっちも半ばあきらめ?て見ているフシがある。どうせプロデューサーにあれ入れろこれ入れろ言われるんでしょ?みたいな。ところがこのシン・ゴジラ、すがすがしいほどに余分なものがない。ゴジラが作られた時、誰が政府のゴジラ対策本部だけでドラマを回そうと考えたかね。そんなものが面白くなるなんて、誰も想像つかなかったよな。そういう意味では、これを許したプロデューサーが偉いといえるのか。

ゴジラの造形自体もいい。最初の登場が「あれ?何これゴジラ?別の怪獣?と思わせるところ。うまい。完全形態になると普通になっちゃうんだけどね。

特撮も、蒲田や武蔵小杉(丸子橋破壊!)など、マニアックなチョイス(私にはなじみ深い場所)もいい。ただ、樋口真嗣監督というと、どうしても彼が特技監督を担当した「ガメラ三部作」と比較してしまうが、あっちでの人の死にっぷりと比較すると、こっちのゴジラでは驚くほど人が死なない(画面の前で)。これは監督の違いか。

8/19補足
唯一の不満点、あの石原さとみが演じているキャラが過剰すぎた。アニメキャラっぽくて、あの場の雰囲気とあまり馴染まないと思った。

強制リブート

最近の流行にのって、リブートしてみたよ!

…うそ。

サーバ移行に伴うデータ消失なんて、どこかであったような事故により、以前のブログのデータがほぼ消失した。残念(一番残念なのは私)だが、そういう訳でリブートである。

プラットフォームもこの際WordPressにしてみた。

今後もよろしうに。